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2017/12/13/

iPadのIPアドレスを固定しつつ競合を防止する方法(Wi-Fi)

iPadを無線LANで接続していると、たまにIPアドレスが変わってしまう。
そんな問題にお悩みの方に、今回はiPadのIPアドレスを固定する方法をご紹介します。
また、単に固定するだけでは「競合」という別の問題が発生することがあるので、その防止も含めて解説します。

IPアドレスが変わる現象について

IPアドレスを指定して他の端末からiPadに接続する場合など、iPadのIPアドレスが固定されていないと不便なことがあります。
例えば、タブレット タイムレコーダーのLANアクセス機能では、iPadのIPアドレスを使ってPCからiPadに接続します。
IPアドレスが固定されていない場合、IPアドレスが変わるたびに調べ直さないと、PCからアクセスできなくなります。

なぜIPアドレスが変わるのか

IPアドレスが変わる理由は、ルーター(無線LAN親機など)のDHCPサーバー機能が自動でIPアドレスを割り振っているためです。
DHCPとは、端末とルーター間で行われるIPアドレスの動的割り当て手続きのことです。
端末側がIPアドレスを要求すると、ルーター側が決められた範囲の中から使われてないIPアドレスを自動で割り当てます。
通常、DHCPで割り当てられたIPアドレスには、次に更新するまでの期限が設定されているため、一定時間が過ぎるとIPアドレスが変わってしまいます。

一応、iPad側でDHCPによる割り当てではなく静的割り当て(固定のIPアドレス)を使用することもできます。
ただし、静的割り当てを利用して、そのIPアドレスが競合(他の機器とIPアドレスが重複)してしまうと、ネットワークが使用できなくなってしまいます。
IPアドレスを固定して運用するには、静的割り当ての利用ではなく、ルーター側でiPadに固定のIPアドレスを予約しておく必要があります。
その場合、iPad側の設定変更は不要です。

IPアドレスを固定する設定方法

固定のIPアドレスを登録するには、以下の手順で行います。

1. iPadのMacアドレスを確認する

Macアドレスとは、機器ごとに異なるIDです。
接続された端末をルーターに識別させるために必要です。

1-1.iPadの設定画面を開きます。

1-2.「一般」>「情報」を選択します。

iPad設定>情報

1-3.画面上の「Wi-Fiアドレス」の位置にMacアドレスが表示されます。

iPad設定>情報>Wi-Fiアドレス

2 ルーター側で、MacアドレスにIPアドレスを割り当てる

1で調べたMacアドレスを、ルーターに登録します。
登録方法はルーター機種によって異なりますので、残念ながらここでは解説できません。
「(お使いのルーターの機種名) DHCP IPアドレス 固定」でWeb検索して、設定方法を調べてみてください。

3. iPadのIPアドレスを確認する

2で設定したアドレスがiPadに割り振られているか確認します。

3-1.iPadの設定画面を開きます。

3-2.Wi-Fiを選択し、接続しているネットワークの「i」ボタンを押します。

iPad設定>Wi-Fi

3-3.画面上のこの位置にIPアドレスが表示されます。

iPad設定>Wi-Fi>IPアドレス確認

確認が終わったら、接続テストをしてみましょう。
Safariなどのブラウザでインターネット接続ができれば成功です。


なお、この方法はiPad Air、iPad mini、iPhoneなどでも共通です。

以上で設定は完了です。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

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