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ニュース(お知らせ)

【非クラウドの限界への挑戦】PCからiPadアプリにアクセスできるLANアクセス機能提供開始 (V1.5)

2016.05.13

Mac画面上でのタブレット タイムレコーダーの画面

ネオレックスは、iPad向け勤怠管理アプリ「タブレット タイムレコーダー」向けに新たに「LANアクセス機能」の提供を2016年5月13日より開始します。LANアクセス機能は、PCからLAN経由でiPad上のタブレット タイムレコーダーにアクセスし、データの閲覧・編集ができる機能です。従来、データの閲覧・編集のためには、会社の出入り口付近などに設置されたiPadまで行き、直接iPadを操作する必要がありました。LANアクセス機能により管理者は、自席にいながらにして勤怠データの閲覧・編集が可能になります。 LANアクセス機能は、iPadアプリをサーバー化するという技術的なチャレンジにより実現されました。「非クラウド」でどこまでの快適さと便利さを提供できるのか。引き続きチャレンジを続けていきます。

■ LANアクセス機能の詳細

管理メニューの「詳細設定」で、「LANアクセス機能を利用する」をオンにすることで利用可能となります。

iPadの設定画面

表示されるURLを、WindowsやMacのInternet Explorer(11)やEdge、Chrome、FireFox、Safariなどのアドレス欄に入力すると、タブレット タイムレコーダーにアクセスできます。

PC上のログイン画面

Dashboard、Personal Dashboard、Dataの3つの画面が利用可能。iPad上のタブレット タイムレコーダーの各画面と同様の操作でデータの閲覧・編集が可能です。

PC上でのダッシュボードの画面
PC上のPersonal Dashboardの画面
PC上のDataの画面

現在は、従業員情報の編集やデータ出力などの、上記以外の機能を利用することはできません。今後、LANアクセス機能で利用可能な機能を増やしていく計画です。

なお、LANアクセス機能はすべて並列処理で動作するよう実装されています。
PCからのアクセス中も、iPad上のタブレット タイムレコーダーは通常どおりすべての機能が利用可能となっています。

※LANアクセス機能を利用するには、タブレット タイムレコーダーがiPadの画面に表示されている必要があります。

■ ユーザーの声

タブレット タイムレコーダーの一部のユーザーから、PCからタブレット タイムレコーダーにアクセスしたいとの要望をいただいていました。

「タイムレコーダー」という製品の特性上、タブレット タイムレコーダーを利用するiPadのほとんどはオフィスや店舗、工場、ホテル、病院などの従業員の出入り口付近に設置されています。

日々のデータ確認や修正を行う管理者には、こうした場所にあるiPadまで行くことなく、自席のPCからデータを閲覧・編集したいというニーズがありました。

こうした要望を踏まえ、様々な技術的課題を克服し、LANアクセス機能を開発しました。

■ 非クラウドの限界への挑戦

近年、勤怠管理システム市場ではクラウドサービスの普及が進んでいます。当社も2003年以来、13年に渡ってクラウド勤怠管理システム「バイバイ タイムカード」を提供してきており、勤怠管理システムのクラウド化には様々なメリットがあると考えています。

しかし一方で、クラウドを必要としない、あるいは望まないユーザーもいます。クラウドの月額費用モデルがニーズや予算に合わず、ランニングコスト不要な買取方式の仕組みを希望するユーザーもいます。そこで当社は、「クラウド」と「オンプレミス(従来型の、非クラウドのモデル)」をニーズに合わせて 自由に選べるようになることが望ましいと考えました。

タブレット タイムレコーダー開発の1つの目的は、クラウドとオンプレミスの適材適所的な活用の促進にあります。

ただ、非クラウドだからといって利便性が低くなって良いというものではありません。そのためタブレット タイムレコーダーでは、非クラウドでどこまでの快適さと便利さを提供できるか、その限界に挑戦していこうと考えています。

今回のLANアクセス機能は、LAN経由で利用する機能であり、このままでは外部からのアクセスはできません。しかし、VPNの利用などにより、iPad上で動作する単体アプリでありながら、外部からのアクセスも可能となります。

技術面においては、特に古いiPadでは処理能力が高くなく、快適な動作スピードの実現に苦労しました。今回は、クライアント(PC)・サーバー(iPad上のタブレット タイムレコーダー)間の通信をできるだけコンパクトにするためのプロトコルを設計したり、プログラミングの最新のデザインパターンであるFluxを既存のフレームワークに頼らず独自に実装するなどの工夫を行っています。

(記事最終更新:2024/2/02(一部文章の表現を調整))

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