2018/02/22/03. タブレット タイムレコーダーの機能
毎日の調子を記録する「ハワユー」の解説記事
タブレット タイムレコーダーの機能「ハワユー」について、概要やメリット、設定方法などを紹介します。
「ハワユー」とは?
ハワユーは、毎日の自分の調子を記録できる機能です。
タイムレコーダーといえば、始業時や終業時に打刻することで時刻を記録するものですが、
それに加えてハワユーでは、一日の最初のIN打刻の際にその日の調子を「◎」「◯」「△」「×」の4つから選択して記録します。
記録した調子は、打刻後に表示される画面(パーソナル ダッシュボード)のグラフで確認することができます。
直近1ヶ月分の自分の調子の推移や平均値を確認できます。
平均値は、「◎」「◯」「△」「×」をそれぞれ4、3、2、1として計算しています。
管理者用の確認画面では、ハワユーのデータを確認できます。
メンバー一覧では、前月比や平均値、記録の内訳をメンバー別に確認できます。
また、記録した調子は、Excel等で開けるファイル形式(CSV)で出力することもできます(素データ出力)。
分析では、メンバー全体やグループごとの1ヶ月の調子の分布や平均値がグラフで確認できます。
ハワユーによりタブレット タイムレコーダーは、時刻(タイム)だけでなく調子も記録できる「調子レコーダー」となります。
利用者のメリット
ハワユーを利用することは、本人にとって大きく2つのメリットがあります。
1つ目のメリットは、記録行為そのものが、心身の健康の振り返りのきっかけになること。
「◎」をつける時は「昨日よく寝たからかな?」、「△」や「×」をつける時は、「そういえば風邪気味かも」など、心身の健康状態を振り返るきっかけになります。
また、「◎」をつけた日は、より気分良く1日をスタートすることができます。
2つ目のメリットは、調子の推移をグラフで確認することで気づきを得ること。
今日や昨日の調子は覚えていても、1週間以上前の調子はなかなか覚えていないものです。
ハワユーなら、1ヶ月分の調子を一日の最初にグラフで確認できます。
グラフを見れば、先週は「△」が続いたが今週は「◯」が多いので回復傾向にある、といった気づきを得ることができます。
傾向を把握することで、生活習慣や仕事のペース配分などの改善にもつながります。
「レコーディングダイエット」という言葉がありますが、ハワユーは、いわば「レコーディング自己管理」が行える機能です。
レコーディングダイエットといえば、毎日の自分の体重(あるいは食事内容)を記録することで、よりダイエットを意識するようになり、自然と成果が出る、というものです。
また、体重の記録により、ダイエットの成果を可視化することもでできます。
それに対しハワユーでは、毎日の自分の調子を記録します。
調子を記録することで、自然と自分の調子や健康に気を使うようになる効果や、調子の変化を可視化する効果が得られます。
管理者のメリット
ハワユーの導入は、管理者にとってもメリットがあります。
まず、ハワユーのデータからメンバー全体の心身の状態を視覚的に把握できます。
また、全体の調子の変化を把握することもでき、その原因追及やそれに伴う対応を早期に行うことができます。
メンバーの心身の健康の増進などを目的とした取り組みの成果を図る指標にする、調子が悪化している個人に気づきサポートするなどの活用もできます。
利用開始のための設定方法
ハワユーは、以下の手順で設定できます。
- 管理画面 > 設定 > ハワユー を開きます。
- 「利用する」のスイッチがオフであれば、オンにします。
このスイッチは、全体の利用オン・オフを切り替えます。 - 「メンバー別」から、ハワユーを使うメンバーを選び、チェックをつけます。
これにより、メンバーごとの利用オン・オフの設定を切り替えます。
注意事項
メンバー全員がハワユーを気に入る、というわけにはいかないかもしれません。
実際、開発元のネオレックス社内でも、賛否両論あった機能でした。
「自分でやると面倒な記録を簡単に続けられる」「調子に合わせて作業のペースや負荷を考えるきっかけになる」などポジティブな意見があった一方で、
「打刻だけさっさと済ませたい」「メリットを感じない」といったネガティブな意見もありました。
そのため、全員必須の運用も良いですが、機能や効果を説明した上で、使いたい人だけ使ってもらう運用もご検討ください。
また、ハワユーの基準は人それぞれである、という点にも注意が必要です。
基本的に◎ばかりつける人もいれば、○や△が目立つ人もいるでしょう。
したがって、誰が高い、誰が低いではなく、どう変化したかを活用するようにしましょう。
メンバーへの説明方法
ハワユーは新しいコンセプトの機能です。
メンバーの混乱をさけるため、事前に以下について説明することをオススメします。
・機能の概要と目的
毎日、自分の調子を記録することで、心身の健康の振り返りや気づきになり、元気になれる機能であるということ。
・記号は、自分の感覚で選んで良いということ
あるいは、管理者が具体的な判断基準を定める場合には、その基準。
・記録した調子は、管理者も閲覧できるということ
開発の背景
ハワユーが開発されたきっかけの1つは、当社CEOの駒井が行なっている自己管理の取り組みです。
取り組みの内容は、当社開発の自己管理のためのiPhoneアプリ「MyStats」を使って、毎朝、自分の調子を4段階評価で記録するというもの。
これを2011年から6年半ほど続けてきました。
調子の記録を続けることが心身の健康の増進につながるという効果は、駒井の体験に基づいています。
一方で当社内では、記録を続けることの価値は分かっても、うっかりしたり、面倒になったりで、続けることは難しいという声がありました。
そこでタイムレコーダーの特性を生かし、打刻の際に調子を記録することで、誰でも簡単に「レコーディング自己管理」ができるようにしよう、というアイデアが生まれました。
タブレット タイムレコーダーでは、従来から「自己管理」を重要なテーマの1つとして取り扱ってきました。
タイムレコーダーとしての実用性に加えて、パーソナル ダッシュボードを始め、時間のグラフや顔写真を見て自分の状態に気づいてもらう機能が充実しています。
今回追加されたハワユーは、自己管理の効果をより一層強化するものとなります。
ハワユーは追加費用なしで利用可能!
ハワユーはタブレット タイムレコーダーの利用可能人数の範囲であれば、無料で利用できます。
ぜひ、この機能をご活用ください。
ハワユーが、より多くの人にとって自己管理の実現の助けとなることを願っています。
(記事最終更新:2023/4/10 一部改訂)