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2023/08/22/

iPadで使える勤怠管理アプリの選び方
(タイムレコーダー型、クラウド型、個人型)

はじめに

勤怠管理システムを導入することは、今や大企業のみならず中小企業においても必須となりつつあります。
その理由として、人事業務の負担削減、労働時間の適切な把握による働きすぎの防止、コンプライアンスの確保などが挙げられます。勤怠を記録するだけではなく、これらに対応することが求められており、勤怠管理のシステム化が進んでいるのです。

システム化の選択肢の1つとして、「iPadアプリによる勤怠管理」があります。

勤怠管理でiPadを利用することに、あまり馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は普及し始めています。

例えば、当社ネオレックスのアプリ「タブレット タイムレコーダー」のように、勤怠管理を目的としたiPad向けのさまざまな製品・サービスが出てきています。
また、同じく当社提供のクラウド勤怠管理システム「キンタイミライ(旧バイバイ タイムカード)」では、ユーザーの約半数が、打刻端末としてiPadを用いています。

このようにiPadの普及が進んでいるのは、iPadがタイムレコーダーのシステム化に適している端末と言えるからでしょう。
大きなタッチパネルやカメラ、通信機能などを備えた高性能な端末であること、さらには手頃な価格で入手しやすいということもポイントです。

この記事では、勤怠管理に利用できるiPadアプリの分類と、それぞれの代表的なアプリを紹介するとともに、自社に適したアプリの選び方をご紹介します。

(2021年5月時点の情報です。)

目次

iPadで使える勤怠管理アプリの分類

この記事では、iPadで利用できる勤怠管理アプリを、用途に応じて3つのタイプに分類しています。
iPadがそのままタイムレコーダーの役割を持つ「自己完結タイムレコーダー型」、クラウドサーバー上で勤怠管理する「クラウド勤怠管理型」、自分自身の勤怠を管理する「個人型」の3つです。

特徴 自己完結
タイムレコーダー型
クラウド勤怠管理型 個人型
主な利用人数 数人〜数十人 数十人〜 一人
主な利用形態 単一拠点 単一/複数拠点 個人
データの所在 端末内 クラウドサーバー上 端末内
主な費用体系 買い切り 月額費用 買い切り

1. 自己完結タイムレコーダー型

自己完結タイムレコーダー型とは、iPadアプリにタイムレコーダーの機能が備わっており、打刻を記録するだけでなく、集計までもが自動で行われ、iPad上で完結するものを指します。

一般的なタイムレコーダーのように、iPadを設置している拠点の複数従業員の勤怠を管理します。
また、複数の拠点を持つ会社でも、勤怠管理が拠点ごとに独立していれば、各拠点でそれぞれ使用できます。

このタイプは月額費用が発生しないものが多く、長期で利用する際のコストが抑えられます。クラウド化が必要でない場合におすすめのタイプです。

自己完結タイムレコーダー型アプリの紹介

2. クラウド勤怠管理型

クラウド勤怠管理型とは、打刻や集計などの情報をクラウドサーバー上で管理するものを指します。

自己完結タイムレコーダー型と違い、遠隔の拠点のデータをまとめて管理することが可能です。
一方で、サーバーを利用するにあたり、基本的には月額費用が発生します。
また、打刻や集計の閲覧にはインターネット接続が必要です。

このタイプはiPadアプリに限らず、PCやブラウザなどでも利用可能な製品もあります。

クラウド勤怠管理型アプリの紹介

3. 個人型

個人型とは、主に個々人が自身の勤務時間を記録するアプリを指します。

iPadでも利用できますが、iPhoneで利用されることが多いです。中には、勤怠の記録をPDFやCSV形式で送信できる製品もあります。

個人型勤怠管理アプリの紹介

自己完結タイムレコーダー型アプリの紹介

「自己完結タイムレコーダー型」の代表的なアプリを紹介します。
このタイプに属するアプリは全体として少数派であり、選択肢はあまり多くありません。

タブレット タイムレコーダー

タブレット タイムレコーダー
開発元:ネオレックス
初期費用:3人まで無料。4人以上の場合、10人ごとに11,800円(税込)
月額:0円

概要(引用)

iPadが、タイムレコーダーに。 タイムカードは、不要になります。

パソコンに接続するタイムカードを利用した高機能タイムレコーダーや、クラウド勤怠管理システムと同様に、残業や深夜、休憩などを自動集計できます。自社のルールにあわせて、きめ細かな設定が可能。

お使いの給与計算ソフトに合わせたフォーマットでデータを出力。給与計算ソフトと連動します。

その上で、打刻時に表示される写真やグラフなどのデータで直感的に自分と向き合える「ダッシュボード」や、メンバー間のコミュニケーションを活性化する「ビデオメッセージ」など、従来のタイムレコーダーにはなかった、様々な新しい機能が搭載されています。

有料アプリですが【3人までは完全無料】(しかも、月額方式ではありません)
無料で全機能を十分に試し、納得の上でご購入ください。

タイムレコーダー

タイムレコーダー
開発元:39Software
価格:800円
月額:0円

概要(引用)

iPadタイムレコーダーは、iPad端末に各スタッフがタッチすることで打刻していきます。
(スタッフ一覧の選択->パスワード入力->出勤・退勤打刻)
打刻すると即座に勤務計算されますので、月中においても、人件費の把握が可能です。

また、集計処理された勤務データは管理者にメール送信できますので、パソコンの表計算ソフトにて確認・加工が可能です。
さらに、各スタッフへ支給明細をメール送信できます。

オフ勤

オフ勤
※現在、App Storeで利用できなくなっています
開発元:ITCowork Inc.
初期費用:0円
月額:0円

概要(引用)

お使いのiPhone、iPadで使用することができます。
インストール後は完全オフラインで使用できるので、作業場などの入り口に設置して従業員の方に押してもらうだけで作業時間を記録することができます。

クラウド勤怠管理型アプリの紹介

クラウド勤怠管理型の代表的なアプリを紹介します。他タイプに比べて、実績があるものが多く、推奨利用規模など、特色もさまざまです。

キンタイミライ

キンタイミライ
開発元:ネオレックス
初期費用:要見積もり
月額:要見積もり

概要(引用)

多種多様な打刻方法
「パソコン、携帯電話、iPad、バーコード、QRコード、ICカード、指静脈などの(タイムレコーダー)」と「低価格でフレキシブルなカスタマイズ対応」
柔軟なカスタマイズが可能
お客様ごとに異なる集計ルールや就業規則などのニーズを専任のコンサルティングチームがヒアリングし、ホテル・旅館業、運輸・倉庫業、流通・サービス業などにおける、従来のシステムでは実現が難しかった複雑な勤怠管理にも対応できます。
豊富な実績
現在約28万人の方々の勤怠管理をさせていただいています。

CLOUZA

CLOUZA
開発元:アマノ
初期費用:0円
月額:利用人数×220円 +オプション費用

概要(引用)

PC・タブレット・スマホからカンタン打刻!
初期費用0円、月次費用200円〜
30日間無料でお試しいただけます!

キングオブタイム

キングオブタイム
開発元:ヒューマンテクノロジーズ
初期費用:端末代金
月額:利用人数×330円

概要(引用)

KING OF TIMEはお手持ちのPCとインターネット(VPN不要)だけで、簡単で高度な勤怠管理を行う
クラウド型の勤怠管理システムです。打刻データがリアルタイムにブラウザ上で管理出来るので
「作業効率」と「コスト削減」の実現が可能となります。

ジョブカン

ジョブカン
開発元:Donuts
初期費用:0円
月額:利用人数×220~550円 (最低 2,200円)

概要(引用)

ジョブカン勤怠管理は、これ1つで勤怠管理業務に必要な機能を備えており、それでいて
シンプルな操作性であるため、初めてでもすぐに使い始められます。

jinjer(ジンジャー)勤怠

jinjer(ジンジャー)勤怠
開発元:ネオキャリア
月額:利用人数×330円 + オプション

概要(引用)

「jinjer勤怠」は労働時間の集計や各種申請、
承認業務から有休や残業時間の管理まで、リアルタイムで一括管理致します

AKASHI

AKASHI
開発元:ソニー
初期費用:0円
/ 初期設定サポート50,000円
月額:利用人数×220~440円 (最低10人分の費用)

概要(引用)

あらゆる法改正や複雑な就業ルールに対応!バックオフィスをサポートする
クラウド型勤怠管理システム、AKASHI

個人型勤怠管理アプリの紹介

個人型の代表的な勤怠管理アプリを紹介します。これまでのタイプとは異なり、会社で利用するというよりは、個人での利用にフォーカスされたアプリが多い傾向にあります。

簡単入力!!「タイムシート」

簡単入力!!「タイムシート」
開発元:masaya kato
基本無料
機能制限解除(祝日対応など) 250円
広告非表示 610円

概要(引用)

簡単入力な勤怠管理アプリです。

主な機能
・「出勤」「退勤」ボタンの2タップで簡単登録
・時給・日給・月給が選択可能
・当月の入力情報一覧が簡単に確認できる
・集計機能で、どれくらいの給料か確認ができる

(中略)

その他、色々と簡単に入力できる機能が満載

タイムシート -IS – 出退勤管理

タイムシート -IS – 出退勤管理
開発元:Digital Stacks Corporation
基本無料
広告非表示 370円

概要(引用)

「TimeSheetは、働いている時間とその時刻を記録/集計するシンプルなアプリケーション。
出勤時に出社ボタン/帰りに退社ボタンを押すだけで、月毎の就業時間や残業時間が一目で分かります。
メールでエクスポートできるので、自分のPC上で勤務時間を管理したり、勤務先への報告にも使えます。
アルバイトやパート勤務の方には、給与の予測にも便利です。
現在、無料配布期間中です。

FastWorkLogプラス

FastWorkLogプラス
※現在、App Storeで利用できなくなっています
開発元:Hajime Ida
基本無料
広告非表示 370円
休憩時間の複数登録 250円

概要(引用)

FastWorkLogプラスは、タイムカード機能に加え、直感的な操作ができる一覧画面、勤務時間や給与を自動計算し、詳細なデータを表示する集計機能を利用することができます。
時給制、日給制、月給制はもちろん、深夜勤務など様々な就業形態に対応し、日またぎ、月またぎの登録や、締め日に応じた表示・集計も可能です。
給与は3タイプの設定が可能!
曜日を指定しての自動設定や、手動で各日の給与タイプを変更可能です。
アルバイトの勤務時間や収入管理、毎日記録するのが面倒な勤務表や作業報告書なども、FastWorkLogプラスで素早く簡単に管理することができます。

勤怠管理アプリの選び方

これまで紹介してきたようにさまざまな勤怠管理アプリがある中で、どのアプリを選ぶべきでしょうか。求める運用に近いアプリを選択できるよう、考え方のポイントを解説していきます。

アプリのタイプ

まずは、自己完結タイムレコーダー型、クラウド勤怠管理システム型、個人向け勤怠管理型のいずれかを選びます。
目安としては、以下のチャートのように、「個人で使うのか」「遠隔地からのデータ確認、複数拠点のデータの一括管理が必要か」を軸に、選ぶとよいでしょう。

導入実績、レビュー

一定以上の品質を持つアプリを探すにあたり、実績はよい指標の1つです。まずは目安として、「アプリの導入実績」「ダウンロード数」「ユーザーレビュー」を指標に候補を選びましょう。

集計ルールのマッチ

残業、休憩、休出など勤怠の集計ルールは、意外と会社によってさまざまで、アプリによっては細かなルールまで対応できない場合があります。給与計算のために必要な項目が正しく出力できることは、確かめておきましょう。

推奨利用人数

アプリには大規模特化/小規模特化など、推奨される利用人数があります。実際の利用人数が推奨から大きく離れると、利用に不便が生じたり、またアプリに人数制限が設けられている場合もあり、注意が必要です。

長期利用時のコスト

勤怠管理アプリは、会社が続く限り使い続けるものであるため、長期利用を前提としたコストを考慮すべきです。目安として、5年利用時のコストを考えてみるとよいでしょう。

使用感

使用感は、利用者の満足度に直結するため、重要なポイントです。無料で試すことができるアプリも多いので、可能であれば、実際にインストールして試用期間を設けてから判断する、ということをおすすめします。

まとめ

iPadは、勤怠管理のシステム化に活用できるようになってきています。ぜひiPadアプリを利活用してみてはいかがでしょうか。その際には、さまざまなアプリの中から自社に適したアプリを利用することができるよう、今回紹介しました「勤怠管理アプリの選び方」を参考に、探していただければと思います。
この記事が、勤怠管理アプリに関心のある皆さんのお役に立てれば幸いです。

(記事最終更新:2023/3/27 一部改訂)

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