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2024/08/23/

タイムカードを押し忘れた時、どうすればよいか解説

はじめに

バイトなどで、忙しい朝や仕事が終わった後の疲れた時は、タイムカードをうっかり忘れてしまうこともありますよね。勤務が記録されずタダ働きにならないか、不安ではないでしょうか。

安心してください。タイムカードの押し忘れは、誰にでも起こり得ることです。仮にタイムカードを押し忘れてしまっても、正しく対処すれば大きな問題にはなりません。

この記事では、押し忘れが発生した場合にどのような影響があるのか、そしてどう対処すれば良いのかを詳しく解説します。今回紹介する運用は、タイムカードだけでなく、クラウド勤怠管理システムなど他の勤怠管理方法にも適用できますので、タイムカードを使っていない方も、ぜひ参考にしてください。

タイムカードの押し忘れによる影響

管理者の義務

タイムカードの押し忘れが発生すると、まず管理者がその影響を受けます。管理者には勤務時間を正しく把握する義務があります。勤務時間の把握は、給与計算や労働時間の管理、働きすぎ防止のために非常に重要です。正確な勤務時間の記録がなければ、これらの業務に支障が出る可能性があります。そのため、タイムカードを押し忘れた場合は、すぐに管理者に知らせることが必要です。

人事部の負担

締め日が近い時期には、人事部は勤怠の締め作業や給与計算により忙しくなります。タイムカードの押し忘れが報告されないと、繁忙期にさらに確認の手間が発生することになってしまいます。人事部に負担をかけないためにも、忘れず報告することが大事です。

タイムカードを押し忘れたらどうする?

タイムカードを押し忘れた場合、最も重要なのは迅速な報告です。本来の出勤・退勤時刻をメモした上で、なるべく早く正確に、押し忘れた旨と時間を上長や管理者に申請しましょう。言わないまま時間が過ぎてしまうと影響が大きくなり、また正確な時刻を思い出すことも難しくなります。記憶が鮮明なうちに伝えることが、本人にとっても管理者にとっても良い結果となります。特に、勤怠の締日が過ぎてしまっている場合は、人事への影響が大きいので急いで伝えましょう。

申請方法は会社の就業規則やポリシーを確認しましょう。もし申請の方法や様式が決まっている場合はそれに従い、決まっていない場合や確認に時間がかかりそうな場合は、メールや電話などで連絡することを優先しましょう。

タイムカード押し忘れ Q&A

押し忘れた日はタダ働きになる?

タイムカードを押し忘れた日がタダ働き・欠勤扱いになることはありません。使用者には、労働者に対して実際の勤務時間に応じて正しく給与を支払う義務があります[1]。そのため、押し忘れた場合でも、実際に働いた時間が正確に報告されれば、その時間数に応じた給与が支払われることになります。

押し忘れた日は減給になる?

タイムカードを押し忘れてしまっても、すぐに減給になることはありません。「打刻忘れ1回につき〇円罰金」といった就業規則は違法です。ただし、就業規則に制裁が規定されている場合で、かつ何度注意してもタイムカードを押さないような悪質なケースでは、服務規程違反による制裁になる可能性があります制裁による減給の額は、最大で賃金の10分の1までと法律で定められています

タイムカード押し忘れの再発防止

タイムカードをよく押し忘れてしまう場合は、再発防止策を検討しましょう。
例えば、個人でできる対策としては、以下のような方法があります。

  • デスクやロッカーなど目につく場所にメモを貼る
  • スマホのリマインダー機能を使って出勤時や退勤時に通知を設定する

管理者側も、タイムカードの押し忘れを減らす工夫ができます。こちらについては、タイムカード押し忘れ・打刻忘れゼロへ!実用・前向きアイデア集で紹介しています。

おわりに

タイムカードの押し忘れは致命的な問題ではなく、素早く報告することで影響を抑えることができます。押し忘れてしまった場合でも、自分自身を責めず、再発防止に努める姿勢を持つことが大切です。この記事が押し忘れに悩む皆さんの助けになれば幸いです。

引用元

  1. 厚生労働省 「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」に記載あり。
  2. 労働基準法 第十六条を参照。
    ただし、和歌山労働局によると、実際に発生した損害賠償額を請求することまでは禁止されていない。
  3. 労働基準法 第八十九条の九を参照。
  4. 労働基準法 第九十一条 を参照。

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(記事最終更新:2024/11/21 労働基準法第十六条の補足ページを変更)

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