2019/05/10/02. タブレット タイムレコーダーの集計ルール設定
【集計ルール設定:休憩】
休憩時間を休憩打刻に基づいて集計する
タブレット タイムレコーダーでは時間数や日数・回数の集計ルールをきめ細かく設定できます。このシリーズでは、具体的な集計ルールを取り上げてその設定方法を紹介していきます。集計設定時にご不明な点がありましたら、このシリーズをご覧ください。
この記事では、休憩を打刻によって記録する方法とその場合の設定方法を解説します。その他の集計ルール設定については【目次】集計ルール設定の解説記事一覧をご覧ください。
休憩打刻とは
休憩時間を記録するため休憩前後に行う打刻を休憩打刻といいます。例えば、13:17~14:12に昼休憩、16:08~16:27に小休憩を取った場合を考えます。休憩打刻した場合は、メンバー別詳細画面が下の図のようになります。

休憩打刻をしなくても拘束時間数や時間帯から休憩時間を自動集計することもできます。しかし、毎日業務の都合などで休憩の長さや回数が変わったりする場合には休憩前と後に打刻を行うと、打刻に基づいた休憩時間の集計が可能です。
この記事では、2章で休憩時間を打刻に基づいて集計する設定方法を紹介します。また、休憩開始・終了時の打刻まるめや時間まるめの考え方は様々です。3章では休憩時間を打刻に基づいて設定する場合の打刻まるめ/時間まるめの設定方法例を紹介します。
休憩時間を打刻に基づいて集計する設定方法
この章では、集計ルール設定画面を開いた後の操作方法を説明します。
集計ルール設定画面へは以下の順にタッチして移動します。
- 管理 > メニュー > メンバー種別・集計ルール > (設定したいメンバー種別) > 集計ルール
休憩時間を打刻に基づいて集計するには、集計ルールは下の画面イメージで示す通り、以下のように設定します。
- 休憩 > 休憩の自動処理:”打刻”、または、”なし”
”打刻”とした場合には、休憩打刻の間の時間数が「休憩」として集計されます。”なし”の場合には休憩時間は表示されません。詳しくはこの後説明します。

休憩の自動処理を”打刻”にすると、集計ルール設定画面は以下のようになります。

また、休憩の自動処理を”なし”にすると、集計ルール設定画面は以下のようになります。

「休憩の自動処理」を”打刻”にした場合、休憩打刻の間の時間数が集計されて休憩時間としてメンバー別画面や、出勤簿PDFに表示されます。”なし”にした場合には休憩時間は表示されません。法定の休憩時間数を満たしているか確認したい場合など、日々の休憩時間数を確認したい場合には、”打刻”にしてください。メンバー別詳細画面は以下のようになります。
・”打刻”にした場合のメンバー別詳細画面


休憩時間を打刻に基づいて集計する設定方法
休憩時間帯の開始・終了の時刻のまるめや、時間数のまるめ方にはさまざまなルール・考え方があります。多くのルールに対応するため、タブレット タイムレコーダーではさまざまなまるめ方に対応しています。例えば、「始業・終業時の打刻はまるめるが、休憩打刻はまるめない、そのうえで時間まるめを行う」といったことも可能です。
※打刻/時間まるめに関する基本的な考え方と詳細な設定方法については、「【集計ルール設定:打刻まるめ】打刻時刻の切り上げ/切り捨て」、「【集計ルール設定:時間数】時間まるめ(各種時間数の切り上げ/切り捨て)」をご覧ください
例として以下の3つの例での設定方法を紹介します。また、下の打刻例をまるめた集計結果を示します。
打刻例:IN 9:57、OUT 14:23、IN 15:06、OUT 19:11
すべての打刻を15分単位でまるめる
「勤務開始・終了、休憩の開始・終了は毎時0分、15分、30分、45分から」と決められている場合は休憩打刻を15分まるめにします。
<設定方法>
- 打刻まるめ > IN打刻 まるめ単位:15分
- 打刻まるめ > OUT打刻 まるめ単位:15分

<まるめ結果>
まるめ前:IN 9:57、OUT 14:23、IN 15:06、OUT 19:11
まるめ後:IN 10:00、OUT 14:15、IN 15:15、OUT 19:00
1ペア目:4h15m
2ペア目:3h45m
勤務時間の合計(総時間):4h15m+3h45m = 8h

勤務開始、終了の打刻だけ15分単位でまるめるが、休憩打刻はまるめない
「勤務開始、終了は毎時15分単位であるが、休憩は1分単位とする」という場合はこの設定にします。
<設定方法>
- 打刻まるめ > IN打刻 まるめ単位:15分
- 打刻まるめ > OUT打刻 まるめ単位:15分
- 打刻まるめ > 詳細設定 > 出勤・退勤以外の打刻まるめ > 出勤退勤以外の打刻まるめを設定する:ON
- 打刻まるめ > 詳細設定 > 出勤・退勤以外の打刻まるめ > 出勤以外のIN打刻 まるめ単位:まるめない
- 打刻まるめ > 詳細設定 > 出勤・退勤以外の打刻まるめ > 退勤以外のOUT打刻 まるめ単位:まるめない

<まるめ結果>
まるめ前:IN 9:57、OUT 14:23、IN 15:06、OUT 19:11
まるめ後:IN 10:00、OUT 14:23、IN 15:06、OUT 19:00
1ペア目:4h23m
2ペア目:3h54m
勤務時間の合計(総時間):4h23m+3h54m = 8h17m
休憩:15:06-14:23=43m

勤務開始、終了の打刻だけ15分単位でまるめたうえで、15分単位の時間まるめを行う
「勤務開始、終了は毎時15分単位、休憩は1分単位とする。さらに、求められた勤務時間数(総時間)は1日ごとに15分単位にまるめる」という場合はこの設定にします。
<設定方法>
- 打刻まるめ > IN打刻 まるめ単位:15分
- 打刻まるめ > OUT打刻 まるめ単位:15分
- 時間数 > 総時間(※) > 詳細設定 > 日次まるめ > まるめ単位 > 15分
(※)今回は例として総時間の設定方法を記載しましたが、必要な集計項目すべてにまるめの設定をする必要があります。 例えば残業についても15分単位でまるめる場合には、
- 時間数 > 残業 > 詳細設定 > 日次まるめ > まるめ単位 > 15分

<まるめ結果>
まるめ前:IN 9:57、OUT 14:23、IN 15:06、OUT 19:11
まるめ後:IN 10:00、OUT 14:23、IN 15:06、OUT 19:00
1ペア目:4h23m
2ペア目:3h54m
日合計:4h23m+3h54m = 8h17m ⇒(15分まるめ)⇒ 8h15m
休憩:15:06-14:23=43m

上記のようにさまざまなまるめ方法が可能です。どのように集計するかはみなさんの事業所の就業規則をご確認ください。
みなさんの事業所にあった例はありましたでしょうか?もしご不明点がございましたら、サポーターフォーラムよりお気軽にお問い合わせください。