×
ブログ

2023/12/28/

エクセル(Excel)の新機能で、CSVファイルの0落ちを回避する

1. はじめに

CSVファイルをエクセル(Excel)で編集したいけれど、先頭のゼロ(0)が自動変換されて消えてしまう…。そんな悩みをお持ちの方はいませんか?

タブレット タイムレコーダーを利用する中では、例えば次のようなケースで、CSVファイルを編集します。

  1. 自動集計できない項目を、CSVファイルとExcelの関数から求めたい
  2. 出力した給与のCSVファイルを他の形式に変更したい
  3. 従業員マスタの取り込みを行うため、CSVファイルを加工したい

このとき、ExcelでCSVファイルをそのまま開いて編集すると、先頭の0が消えてしまいます(0落ち)。しかし2023年9月、Microsoft 365 (Office 365)で新しい機能がリリースされ、この問題への対処が可能となりました。この記事ではその新機能をご紹介します。

※Microsoft 365以外(例:Excel 2019、Excel 2013)をご利用の方は2023年12月現在、この記事の機能を利用することができません。CSVファイルを編集する上での注意点・対処方法については、過去の記事をご参照ください。
0落ち?シリアル値?CSVファイルをExcelで開くときの注意点

2. 0落ちとは

0落ちがどのような問題か、実際に画像を使って説明します。
タブレット タイムレコーダーで、次の画像のメンバー情報ファイルを出力したとします。
タブレット タイムレコーダー上では、メンバーコードは「001」です。

しかし、出力したCSVファイルをExcelでそのまま開いてしまうと

メンバーコードの「001」が自動で「1」に変換されています。これが0落ちという現象です。
さらに、このままデータを保存すると、メンバーコードは「1」のまま保存されてしまいます。その結果、他のシステムにインポートしようとして、エラーになってしまうことも…。

3. 新機能の紹介

Microsoft 365では、2023/9/28にリリースされたバージョン「2309」で、自動データ変換の一部を無効化できる設定が追加されました。これから設定方法を紹介します。

設定方法

  1. 編集したいCSVファイルを開きます。
  2. 「既定では、Excelはこのファイルで次のデータ変換を実行します」というダイアログが表示されます。先頭のゼロを削除したくない場合は「変換しない」を選択してください。
  3. メンバーコードを「001」と正しく読み込むことができました。

※オプションから設定を変更することも可能です。

  1. 画面左上の「ファイル」タブを選択します。
  2. 画面左下のオプションを選択します。
  3. 左の「データ」タブを選択し、「自動データ変換」の項目のうち、「先頭のゼロを削除して数値に変換する」のチェックを外せば完了です。

なお、CSVファイルをExcelで開いた際に、24:00以上の時間数の形式が意図せず変換される、日付「〇〇/〇〇」が「〇〇月〇〇日」の形式に変換されるといった動きについては、今回の新機能では対処ができません。
これらの問題にも対応したい場合には、データを文字列として読み込むことで自動変換を回避する方法を紹介した過去の記事をご参照ください。
0落ち?シリアル値?CSVファイルをExcelで開くときの注意点

4. まとめ

この記事では、0落ちへの対処ができる新しい機能を紹介しました。Microsoft 365を利用していて0落ちにお悩みの方は、この記事で紹介した設定を試してみてください。

5. 関連記事

(最終更新 2023/12/28)

iPadでタイムレコーダー
月額0円の勤怠管理