タブレット タイムレコーダーでは時間数や日数・回数の集計ルールをきめ細かく設定できます。このシリーズでは、具体的な集計ルールを取り上げてその設定方法を紹介していきます。集計設定時にご不明な点がありましたら、このシリーズをご覧ください。
この記事では、時間まるめについてとその設定方法を解説します。その他の集計ルール設定については【目次】集計ルール設定の解説記事一覧をご覧ください。
時間まるめとは
時間まるめとは、日単位、月単位の各種の時間数の集計結果を一定の単位で切り上げ/切り捨てすることです。例えば以下のようなものです。
- 日単位で残業時間数を15分単位で集計したい場合、ある日の残業が1h23m(1時間23分)だった場合に、1h15mにする
- 月単位で残業時間数を1時間単位にしたい場合、17h18mを17hにする
打刻まるめの集計ルール設定のブログ記事では、打刻時刻を切り上げ/切り捨て(打刻まるめ)する方法を紹介しました。しかし、打刻まるめではなく時間まるめをしたいケースもあるため、タブレット タイムレコーダーでは時間まるめもできるようになっています。打刻まるめの場合と時間まるめの場合で計算結果が異なるのは以下の例1、2のような場合があります。
●まるめ方式によって計算結果が異なる例1
休憩の際に打刻をする運用の場合
IN 9:00、OUT 12:08、IN 12:52、OUT 18:00
①打刻をまるめず、日単位で総時間を15分単位とする場合
1ペア目:9:00~12:08 ⇒ 3h08m
2ペア目:12:52~18:00 ⇒ 5h08m
日合計:3h08m+5h08m=8h16m ⇒(15分まるめ)⇒ 8h15m
②打刻の時刻を15分でまるめる場合
まるめ前 IN 9:00、OUT 12:08、IN 12:52、OUT 18:00
まるめ後 IN 9:00、OUT 12:00、IN 13:00、OUT 18:00
1ペア目:9:00~12:00 ⇒ 3h00m
2ペア目:13:00~18:00 ⇒ 5h00m
日合計:3h00m+5h00m=8h00m
この例ではまるめ方式によって日合計の時間数が異なります。ルールは法人によって異なりますので、確認して設定してください。
●まるめ方式によって計算結果が変わる例2
終業時刻17:15 それ以降の勤務が残業
残業の時間数:日単位で30分単位切り捨て
①打刻30分まるめとした場合
OUT 17:32 →(30分まるめ)→ OUT 17:30 ⇒ 残業15m
OUT 17:49 →(30分まるめ)→ OUT 17:30 ⇒ 残業15m
OUT 18:06 →(30分まるめ)→ OUT 18:00 ⇒ 残業45m
②残業時間数を30分まるめとした場合
OUT 17:32 ⇒ 残業17m →(30分まるめ)→ 残業0m
OUT 17:49 ⇒ 残業34m →(30分まるめ)→ 残業30m
OUT 18:06 ⇒ 残業51m →(30分まるめ)→ 残業30m
上記①の設定では、17:15以降の残業を30分単位で計算したいというニーズにこたえられていません。この場合には②のように時間まるめの設定が必要です。
また日単位では1分単位で計算するが、月単位で時間数をまるめたい、という以下のようなケースもあります。
- 残業の月合計の時間数を1分単位で計算して14h49mの時に、月単位では、30分単位切り捨てして14h30mにする
- 月単位で1時間単位にまるめるが、分単位の端数が30分未満なら切り捨て、30分以上なら切り上げ
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